どうも!アイスマン福留です。
今回は、バニラモナカアイスの王者「モナ王」の冬限定版をご紹介します。
ロッテ『モナ王 バニラ 冬限定』
今回は、バニラモナカアイス界の王者として君臨する「モナ王」の冬限定版をご紹介します。
ロッテ『モナ王 バニラ 冬限定』は、1996年から愛され続けるロングセラー商品の特別版です。
モナ王とは
主に男子中高生をターゲットに開発された「モナ王」は、従来のモナカアイスと比べて一回り大きい180ml(現在は160ml)で登場。空気含有率を50%に抑えることで、ずっしりと重く、食べごたえのあるボリューム商品として支持を集めました。あっさりとした味わいながら満足感があり、口の中でとろけるしっとり食感のモナカ皮とバニラアイスの一体感は、時代を超えて愛される魅力となっています。実は意外と知られていませんが、過去には同シリーズで「ソフ王」というソフトクリームタイプのアイスも販売されていました。
そんな人気の「モナ王」の冬限定版が、2022年の初登場に続き、今年も発売されました!
90年代は大きいがトレンド
90年代は、アイスクリーム業界にとって激動の時代でした。バブル経済崩壊を背景に、コストパフォーマンスを重視する風潮が広がり、この時期に大容量アイスが続々と誕生します。1992年にロッテ「スイカバー」が「BIGスイカバー」として大型化し、1994年には「明治エッセルスーパーカップ」が200mlで発売。1996年には森永製菓の「チョコモナカデラックス」が「チョコモナカジャンボ」として生まれ変わりました。そして1999年には、雪印が220mlの「ミルクアイスXL」を、ロッテが200mlの「爽 バニラ」を発売し、ビッグサイズアイスの大流行を牽引しました。
この時代、音楽シーンではヒップホップが大流行し、スケータースタイルの影響でダボっとしたルーズなビッグシルエットが若者の間で人気を集めました。ブランド名が大きくプリントされた「ビッグロゴスタイル」も流行し、90年代後半にはゆるく履きこなすルーズソックスが一世を風靡。食品業界でも、ヤマザキのドーム型ビッグサイズパン「スイートブール」が1994年に誕生し、同年にはセブン-イレブンが業界初の大型アイスクリームケースを全店舗に導入するなど、「大きい」がトレンドでした。そんな時代に生まれた「モナ王」は、新商品が次々に市場に登場しては消えていく中で、大容量アイスの代表格としての地位を今も守り続けています。
トリコロールデザイン
パッケージデザインには、アイスクリーム業界の定番である白、赤、青のトリコロールカラーを採用。冬限定版では通常版と違って「モナ王」の文字を控えめにし、代わりに「冬限定」「今だけ濃厚バニラ」という文字を雪の結晶のデザインと共に大きく表記することで、特別感を演出しています。
袋から取り出すと、大きなモナカアイス「モナ王」が姿を現します。香ばしいモナカ皮の香りが、ふわりと漂ってきます。「モナ王」のモナカ生地は、もともと3山仕様でしたが、2007年のリニューアルで現在の8山仕様へと変更され、より細かく小分けできるようになりました。このリニューアルに伴い、内容量も180mlから160mlへと変更されています。
CMキャラクター
商品のCMには、そのイメージに合ったキャラクターが欠かせません。そのため、ロッテは「モナ王」のCMキャラクターとして、2002年には石塚英彦(ホンジャマカ)を起用。2003年には総合格闘技界から「格闘王」としてのイメージが強かったボブ・サップを、2006年には身長218センチメートルの韓国の格闘家、チェ・ホンマンなど、モナ王のイメージにぴったりな人物を起用しています。今でも多くの人の記憶に残っているのではないでしょうか。また、商品名にかけて、山本モナを採用している時期(2008年頃)もありました。僕自身もボブサップデザインのモナ王パッケージは所有しており、今でも大事にコレクションとして保管しています。
モナカ皮はアイスの水分を吸収し、しっとりとした食感と香ばしさが特徴です。これは原料の配合に工夫を凝らし、口どけの良さを追求しているためです。バニラアイスはミルキーでモナカ皮との相性も抜群で、アイスとモナカ皮との一体感が見事です。アイスは冬限定版ならではの濃厚仕様となっており、乳脂肪分を3%程引き上げることで、濃厚で深いコクを実現しています。
オーソドックスですが、めちゃくちゃおいしい。通常版よりも濃厚な冬限定の味わいは一口食べれば分かります。そして、モナ王の真の魅力であるシンプルさも健在。ベーシックなバニラモナカでありながら、多くの人々が「アイスモナカ」に求める王道の味わいと食感を実現しています。まさに期待を裏切らない味!
しっとり派におすすめ
アイスモナカの世界を大きく分けると、森永のモナカジャンボシリーズが「パリパリ派」の頂点に、ロッテのモナ王が「しっとり派」の頂点に立っています。しっとり派の代表である「モナ王」は、パリパリのモナカが好きな人向けの森永製菓の『モナカジャンボ』シリーズとは異なり、モナカ皮のしっとりした食感が魅力。どちらも魅力的ですが、「昔懐かしいアイスモナカの味」を求める人々におすすめの一品です。
通常版の「モナ王バニラ」の種類別はラクトアイス規格に分類されています。2007年のリニューアルにより一時的にアイスミルク規格へとグレードアップされましたが、2022年からは再びラクトアイス規格に戻っています。その代わりに、今回の冬限定版はアイスミルク規格として販売されています。
当時は100円だったモナ王も、物価高騰の影響で現在は172円(税込)となっています。バニラアイスとモナカのシンプルな組み合わせは子供からお年寄りまで、みんな大好きな味。今しか食べられない冬限定の濃厚な味わいのモナ王をぜひ味わってみてください。
アイスマン福留でした!Have a ICE day !!