コンビニアイス評論家 アイスマン福留です。
今回ご紹介するのは、昔懐かしいアイス。ロッテ バニラブルー!
ラクトアイス規格のカップ型バニラアイスです。
発売当時は「雪印バニラブルー」。昭和28年代(青カップ)から販売されています。
ロッテ イタリアーノ、森永デリカ(バニラエイトやデラックスも)、そして雪印バニラブルー。
上記の商品が、昭和の時代を彩った人気カップアイスたち。
バニラブルーは、現在、北海道地域限定で販売されています。
セイコーマート限定だと思っていたのですが、そうではなく他のスーパー等でも購入できます。
気になるのが「バニラブルー」というネーミングの由来。バニラブルーは、何故ブルーなのか。
元々、バニラブルーは大阪の工場(歌島工場)で製造され、実は当初、「赤」、「青」、「黄」3種類が販売されていました。
色の違いは、乳脂肪分。《青》が12%、《赤》が8%、《黄》が4%でした。
その後、(昭和30年代)に青カップはバニラブルー。赤カップはバニラレッドへ。
黄カップは無くなり、続いて昭和52年にバニラレッドの販売も中止。
最後に残った青の系譜をたどる商品が、今回紹介している「バニラブルー」のようです。
バニラブルーの規格は、時代によって進化をしながら色んな種類別で販売されました。
100円(アイスクリーム規格)/50円(ラクトアイス規格)。
古い資料などでよく見かける写真(昭和30年代)では、アイスミルク規格になっています。
これは僕の憶測ですが、やっぱりアイスなので冷たいイメージの「ブルー」が多くの人に一番受け入れられ(売れて)定着したのでしょう。
容器は丸型。カップの形状が円形ですが、2002年(ロッテスノー設立時)からしばらくの間、四角(スクエア)型で販売された。
そう、同じ雪印ブランドの「しらゆき」というアイスがあるのですが、そのカップを流用した形状だと考えられます。
機能性として、シール性(カップと蓋を接着包装)を持たせ、鮮度や衛生面を強化。
ちなみに下記は、昭和30年代のバニラブルー(雪印乳業)のパッケージ。『アイスクリーム図鑑より』
そして、ついに夢のバニラブルーを実食!
フタをあけてみると…ジャーン!あ、もう何か感動。
少し時間を置いたので表面が少し溶けていい感じ。
蓋をあけた瞬間にバニラエッセンスの甘い香りがたちのぼる。
これこれ!少年時代に食べたカップのバニラアイスの味!
独特の風味。黄味がかっていて「THE・昭和のバニラアイス」っていう感じ。
喫茶店やレストランで、銀のお皿に(ウエハースと共に)盛りつけられたバニラアイスをイメージさせてくれます。
食感はなめらか。空気の量が多くふかふかとして軽い感じ。
最近の高級アイスクリームとは違う魅力を持った懐かしい味わいです。
種別はラクトアイス規格。
乳脂肪分がなく、植物性脂肪分が5.5%です。
できれば、乳脂肪分12%の《青》カップ仕様も食べてみたいですね。
道内で製造され、その地域で消費されています。まさにご当地アイス!
北海道では給食にも出るんだとか。それだけ北海道県人にとっては身近なアイス。
こうしてバニラブルーを食べてみると、あらためてアイスの魅力というものを実感します。
子どもの頃に食べたアイスは、間違いなくこんな味わいでした。
正直、味だけでいうと最近のプレミアムアイスクリームには歯が立たないかもしれませんが、
幼い頃に食べたアイスの記憶、思い出などを感じさせてくれるその味は成分や原料だけではきっと表現できないでしょう。
アイスの名前を聞いただけで、食べたくなる。これこそブランド。
北海道で今でも愛され続けられいるバニラブルー。最高でした!
今回バニラブルーを送ってくれた北海道の知人に感謝します。
また、今回の記事を書くにあたり、昔の情報を調べていただロッテの方、
雪印メグミルクの方、ご協力本当にありがとうございました。
60円で楽しめる思い出の味。いやーーー。感動しました!
北海道に行った際は、是非一度バニラブルーを食べてみましょう。
当時に比べると、「バニラブルー」のブランドを知る人も随分減っているとは思いますが、
今後も”カップアイス史の生きる化石”として長く生き続けてほしいものです。
※追記:2016年、終売いたしました。(ありがとうございました)
品名 | バニラブルー ロッテ |
購入店 | セイコーマート |
価格 | 60円(税込) |
種類別 | ラクトアイス |
内容量 | 120ml |
成分 | 写真参照 |
エネルギー | 108kcal |
好みランク(5) | ★★★★★ ※5段階(最高5つ星)。あくまでも個人的な評価です。 |
ひとことコメント | 思い出のバニラアイスの味わい! |