怖くてうまい!「安達ヶ原の鬼婆」伝説が生んだ、ユニークなご当地ソフト

どうも!アイスマン福留です。日本全国のご当地アイスを紹介する「ご当地アイス紀行」。今回は、福島県の怖~いご当地ソフトをご紹介!

安達ヶ原の有名な伝説がご当地ソフトに

福島県二本松市に位置する「安達ヶ原」は、自然豊かな場所。ここは、能楽や歌舞伎で語り継がれる「安達ヶ原の鬼婆伝説」が息づく、神秘的な地。今回は、この悲しい伝説をモチーフにつくられたユニークなソフトクリームをご紹介します。

安達ケ原の鬼婆 ご当地ソフト「おにばばソフトクリーム」

安達ヶ原の鬼婆伝説とは

安達ヶ原の鬼婆伝説、この伝説は1300年前の奈良時代まで遡ります。かつて、京都のお屋敷で働く岩手という乳母は、声を失ったお姫様の病を治すため、占い師の助言に従い生き胆を求めてこの地にたどり着きました。ある日、宿を求めた夫婦が岩屋に訪れ、夫が不在の間に、岩手は身重の妻を手にかけます。実は、その妻が彼女自身の娘であったことを知り、ショックで鬼に変わってしまったというものです。現在、二本松市にある観世寺では、この鬼婆の住処とされる岩屋があり、伝説に関連する出刃包丁や人の肉を煮たとされる鍋などが展示されています。

道の駅「安達」智恵子の里(上り線)

この観世寺からわずか10分の場所にある 道の駅「安達」智恵子の里(上り線)、ここの「のぼり食堂」では、地元・二本松の郷土料理をはじめ、定食やスイーツなどを提供しています。安達ケ原の鬼婆 ご当地ソフト「おにばばソフトクリーム」

そのメニューのひとつに、この伝説からインスピレーションを受けた「安達ヶ原 おにばばソフト」があります。看板のインパクトが強すぎ!

安達ケ原の鬼婆 ご当地ソフト「おにばばソフトクリーム」

バラエティー豊かなメニュー表を眺めると、ありました!おにばばソフト

安達ケ原の鬼婆 ご当地ソフト「おにばばソフトクリーム」

券売機では「オニババソフト」とカタカナで表記されています。価格は1個600円。

安達ケ原の鬼婆 ご当地ソフト「おにばばソフトクリーム」

コミュニケーションが生まれる恐ろしい見た目

実際にこのソフトクリームを注文。番号札を受け取り、わずか3分後に「オニババ参上!」と旗が刺さったソフトクリームが手渡されます。見た目のインパクトに衝撃を受けつつ、しばらく固まっていると、店員さんと目が合い、微笑んでくれます。見た目は恐ろしいけどコミュニケーションも生まれおにばばソフト、恐るべし!

安達ケ原の鬼婆 ご当地ソフト「おにばばソフトクリーム」

鬼婆の表情がリアル

ソフトクリームは、酪王牛乳をベースにした「酪王牛乳ソフト」を使用。そこに、ぷるぷるのわらび餅、濃厚な黒蜜、インパクトのある鬼婆クッキー、鬼婆の髪の毛をイメージしたチョコホイップクリーム、そして鬼の角を模した柿の種がトッピングされています。これにより、「安達ヶ原の鬼婆」のビジュアルをソフトクリームで見事に再現!クッキーには、鬼婆の恐ろしい表情がプリントされており、その迫力は圧巻です。

安達ケ原の鬼婆 ご当地ソフト「おにばばソフトクリーム」

怖くてうまい!本格派のソフトクリーム

食べてみると、見た目のインパクトとは裏腹に、酪王牛乳を使用した土台のソフトクリームはミルクのコクが深く絶品です。サクサクで香ばしいコーンフレークが底に敷かれており、少し溶けたソフトクリームとの相性も抜群です。こんなに怖いのに、味は間違いない。まさに、怖くてうまいソフトクリーム。

安達ケ原の鬼婆 ご当地ソフト「おにばばソフトクリーム」

土台となるソフトクリームは、酪王いちごオレソフト、酪王カフェオレソフト、酪王抹茶オレソフトなど、期間によって変わるとのこと。

進化する鬼婆ソフト

プロジェクトがはじまった当初は、「酪王いちごオレソフト」を土台にして、鬼婆クッキー、白いホイップクリームで表現した鬼婆の髪の毛、柿チョコで作った角、出刃包丁のクッキー、骨のクッキー、意味ありげな赤いソースという仕様でした。オペレーションや味などに試行錯誤しながら進化を遂げ、現在に至ります。進化する鬼婆ソフト、ワードだけ聞くと怖いですね。
安達ケ原の鬼婆 ご当地ソフト「おにばばソフトクリーム」

現在は真っ白な酪王牛乳ソフトクリームが土台になっています。ソフトクリームのフレーバーがカフェオレや抹茶の場合は、鬼婆の髪の部分は白いホイップクリームが使われています。

安達ケ原の鬼婆 ご当地ソフト「おにばばソフトクリーム」

“鬼の角” をイメージした柿の種。楽しい見た目はもちろん、甘じょっぱくて、ミルキーなソフトクリームとの相性も抜群。

安達ケ原の鬼婆 ご当地ソフト「おにばばソフトクリーム」

恐ろしいビジュアルですが、めちゃくちゃおいしい。このギャップがたまらない!まさに「こわうまソフト

シュールなご当地ソフト

ソフトクリームといえば、地元の素材や見た目のかわいらしさを前面に押し出すのが一般的ですが、この「安達ヶ原 おにばばソフト」は、そのへんの常識を破り、シュールさで勝負する全国でも珍しいご当地ソフトです。考えてみれば鬼婆が常識的である必要はありませんね!(笑)

オニババプロジェクト

また、この道の駅では「おにばばソフト」以外にも、鬼婆グルメを楽しむことができます。これらのメニューは、令和2年8月8日(オニババの日)を語呂合わせとしてプロジェクトがスタートしました。二本松市振興公社のスタッフがSNS映えを意識して開発し、鬼婆の怖さを活かして二本松をPRするプロジェクトです。

おにばばソフトは第3弾で誕生した商品

まず、トートバッグや缶バッジなどのグッズが登場し、次に出刃包丁を模したハンバーグがのった「オニババ出刃-グカレー」、そして「おにばばソフト」として第3弾が誕生しました。これらは元々安達ヶ原ふるさと村で始まり、後に道の駅「安達」智恵子の里(上り線)の「のぼり食堂」でも販売されるようになりました。「おにばばソフト」はパフェ風で、トッピングが豊富かつボリューム満点、食べ応えも抜群です。

鬼婆伝説で二本松をPR

この地域の伝説をおいしく楽しく味わうことができます。一見悲しく怖い話も、歴史や背景を深く知ることで、物語に対する愛が芽生えます。時を超えて地元の人々に愛され続け、かわいいおばあちゃんの存在へと変わっていくのは、非常に興味深いですね。鬼婆自身も、自分がキャラクター化されてソフトクリームになるとは想像もしていなかっただろう。二本松市を訪れた際には、このユニークな「おにばばソフト体験」を通じて、地域の歴史を五感で感じ取ることをお勧めします。

安達ケ原の鬼婆 ご当地ソフト「おにばばソフトクリーム」

商品名/価格 おにばばソフト (600円:税込)
名称 道の駅「安達」智恵子の里(上り線)「のぼり食堂」
住所 〒969-1511 福島県二本松市下川崎字上平33-1
電話番号 0243-61-3100
営業時間 7:00~18:00(ラストオーダー17:45)
定休日 無休

上記は2024年4月現在の情報になります。最新情報は以下、公式サイトをご確認ください。
https://www.michinoeki-adachi.jp/shop_nobori/syokudo.html

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